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<写真講座 : 作成経緯の種明かし>

フォーカス/シャッター/コントラスト等の小技を使って撮影したトリックショットの作成経緯を公開します。

画像をクリックすると大きいサイズの解説用写真が表示されます。

 

■明度差とピンボケ効果で幻想的な世界を作ろう!   (作品:霧の中へ / 収録:My写真館「お気に入り」

GT4のグラフィックは明暗のコントラストが強いので、光り輝く路面などはピントを外す事によって違う表現に使えたりします。

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明度差とピンボケ効果で幻想的な世界を作ろう! 【作成手順】
1.上段左: トライアルマウンテンのバックストレートエンドでリプレイを止め、真後ろカットに切り替えます。
2.上段中: ズームで寄ります。 このままだと絞り(F値)が中途半端で明るさ(EV値)も低い為、「前方がアスファルト」と判り、かつ「暗い」写真となってしまいます。
3.下段左: そこで2つの作業をします。
@絞りを開放へ(F値=1.4)⇒前方のアスファルトのピントが外れボケ効果が出ます。
A明るさMax(EV値=+1.0)⇒前方のボケが更に色飛びしが白さが強調されます。
4.下段中: フィルターを使い画面をブルーにします。(ここは好みの問題ですのでご自由にどうぞ)
GT4のフォトモードでやる作業はここまでです。
5.右: 仕上げはペイントソフト。 コントラストを強めにし明暗をよりはっきりさせて完成です。
 

 

■高低差とピンボケ効果でマジカルショットを作ろう!   (作品:フォーカスマジック / 収録:My写真館「ラリーショット」

あたかも『ボディ下部が消滅』したかの様な演出をしたフォーカスマジックショット。 この写真のテクニックポイントは以下の2点です。 

1.ピンボケ効果 
   被写界深度(ピントの合う奥行き幅)が狭くなる2つの要素、すなわち「望遠」と「絞り開放(F1.4)」を掛け合わせたピンボケ領域を最大限活用。 

2.縦の構図 
   真正面から撮る事でカメラポジションから被写体側への『距離感をなくし』、距離の離れた対象物をあたかも縦位置に連続的に並んでいるかの様に見せる構図手法。 
   上記の2テクニックを使う事で、実際の位置関係が異なる「手前路面」と「後方砂塵」をあたかも『繋がっている』かの様に見せる事で部分消滅を演出しています。
   その事を前提に、以下、写真と合わせてご覧下さい。

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高低差とピンボケ効果でマジカルショットを作ろう! 【作成手順】
1.上段右: 『縦構図』となるカットを探します。
2.上段中: ズームで近づき(望遠にし)、基本構図を確定します。
3.上段左: 被写体周辺が暗めの為、明度調整で明るくし、かつボディの傾きを補正して水平化します。
(こうすると背景が斜めになりますが、後でピンボケにしてしまうので気にしません)
4.中段左: カメラポジションを下げ、被写体前方の手前路面にボディ下部を被せます。
5.下段左: 絞りを開放にし、ピンボケ効果にて部分消滅を演出します。
6.下段右: 色調をアンバーに振り(好みですが、振った方がラリーっぽさが出ますね)、完成です。
 

 

■広角レンズを使った流し撮りで写真に円周を描こう!   (作品:上下の円周 / 収録:My写真館「スピードショット」

この『円周表現』は、「@広角レンズ」と「Aシャッタースピード調整による流し撮り」の2つがテクニック上のポイントです。 よって、2点それぞれの基本原理を説明させていただきます。

@広角レンズ
  広角レンズは上下左右の広範囲をフレーム内に納めます。
  この際、被写体を斜めから撮ると現実には同じ高さ(物理的な高度)にある物体が、フレーム内の左右で異なる高さで表現されます。
  左斜めから撮ると左上がり(左列上段写真の「屋根位置」参照)、右斜めから撮ると右上がり(左列中段写真参照)となります。

Aシャッタースピード調整による流し撮り
  GT4フォトモードではストップしたカットに対してシャッタースピード調整を『仮想的』に行いますが、現実の写真では動いていく被写体を『カメラを動かして』撮ります。
  この際、シャッタースピードを落とす(露光時間を長くする)とカメラを動かした露光時間中の被写体位置は上下左右変わらず、背景のみ位置が変化していく為に
  『被写体クッキリ&背景流れ』が表現されます。

  今回の写真を現実の世界で撮るとすれば『左列上段写真』位置から撮り始め(シャッターが開く)、『左列中段写真』位置で撮り終わる(シャッターが閉じる)感じとなります。。

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広角レンズを使った流し撮りで写真に円周を描こう! 【作成手順】
1.左列上: 『仮想的』な撮り始めカットです。 赤丸した位置はフレームの『上部』に位置しています。
2.左列中: 現実に撮影したカットです(但しシャッタースピードは未調整)。
基本原理「@広角レンズ」に従い、赤丸した位置が下に下がってきます。
3.左列下: シャッタースピードを最遅に設定します。
基本原理「Aシャッタースピード調整による流し撮り」に従い、赤丸が左上から右下に半円を描きながら流れます。
以上が円周を描く『種明かし』です。
ちなみに今回の写真では『上下の円周』がテーマですので、被写体をほぼ上下中央に配置する事によって『下』にも円周を作ります。(円周が発生する原理は『上』と全く一緒です)。
4.上段中: 64枚中の1枚。オリジナルカットです。
5.上段右: カメラポジションを下げ、ズームで近づき、明度を上げ、若干青系に振ります。
(青空を入れた綺麗な写真にしたい為の小細工です。 ここは好みの問題ですね。)
6.下段右: シャッタースピードを最遅に設定し、完成です。
 

 

■コントラストフォトを作成しよう! PART1   (作品:点と線 / 収録:My写真館「縁石アタック」

暗闇に浮かび上がるボディーカウル(点)と縁石(線)。作成のポイントは、『逆光(または斜光)』と『明度の高いボディカラー』を利用する事です。

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コントラストフォトを作成しよう!PART1 【作成手順】
1.上段右: コントラストを際立たせる為に、『逆光』の場面でストップします。
2.上段中: 縁石と被写体の空間を狭める為に、カメラポジションを下げます。
3.上段左: ズームで被写体に近づきます。
4.中段左: 写真に安定感を出す為に、水平調整をします。 これにて構図確定です。
5.下段左: @明度を下げ、A色調をややブルー系に振ります。(ここは好みですね)
6.下段右: 絞りを開放にして被写界深度(ピントが合う距離の幅)を狭くし、手前縁石のボケ具合を調整して完成です。
なお、このボケ具合も好みの問題なので5で完成でも良いと思います。
 

 

■コントラストフォトを作成しよう! PART2   (作品:未来へ / 収録:My写真館「コントラストフォト」

未来の自分(GT-One)を追いかける今の自分(88C)。GT-Oneをボカす事で距離感を作り出し背景をブラックアウトしてシンプル化しています。

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コントラストフォトを作成しよう!PART2 【作成手順】
1.上段右: コントラストの強い、斜光or逆光で『明暗』のはっきりした日なた位置でストップします。
2.上段中: リアからのカットに切り替え、2台が縦位置に並ぶカットを選びます。
3.上段左: 2台を重ね合わせる為に、カメラポジションを下げます。
4.中段左: ズームで被写体に近づきます。この際、自車がGT-Oneの為、奥にピントが合っています。
5.下段左: 写真のテーマに合わせ、手前の88Cにピントを合わせ、絞りを開放にして被写界深度(ピントが合う距離の幅)を狭くし、GT-Oneをぼかします。
6.下段右: @明度を下げ、A色調をややブルー系に振り(ここは好みです)、完成です。
 

 

■コントラストフォトを作成しよう! PART3   (作品:目覚めよ!ベイダー / 収録:My写真館「コントラストフォト」

街灯と、それにライトアップされた2CV。色味の調整で妖しげな雰囲気を増幅させています。 ポイントは『コントラスト』カット&角度の選択です。

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コントラストフォトを作成しよう!PART3 【作成手順】
1.上段右: リプレイをストップした1カット目です。
2.上段中: カットを切り替え明暗コントラストの強い角度を選択します。(このカットは26枚目でした)
3.上段左: コントラストを使ってボディラインを表現する為に、カメラポジションを下げます。
4.中段左: ズームで被写体に近づきます。
5.下段左: 明度を下げ、光の当った範囲を絞り込みます。
6.下段右: 色調をアンバーに振って『妖しげな雰囲気』を作り出し、完成です。
 

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